コンビニより、歯医者の方が多い。
ウソみたいですが、本当です。全国の歯科医院は約66,000軒。対してコンビニは約58,000店。あなたの街の交差点、たぶん歯医者の看板が2つ3つ見えているはずです。で、ここからが本題。この66,000軒、営業リストとして手に入れようとすると、これが驚くほど面倒くさい。名簿を買えば古い。無料データはメールが載っていない。じゃあどうするか。この記事では、歯科医院リストを全国規模でゼロから作る方法を、正直ベースでお話しします。歯科材料メーカー、技工所、歯科向けSaaS、人材紹介。誰かに何かを売りたいなら、まずリストです。
この記事の内容
動画:国レベルでローカルリードを抽出する方法(英語)
日本の歯科医院は何軒?コンビニより多い市場の実像
厚生労働省の医療施設調査(2024年)によると、日本の歯科診療所は約66,000軒。コンビニ大手3社の合計店舗数(約58,000店)を上回ります。つまり全国 歯科医院 数のスケール感は、あなたが街で感じているより一段大きい。歯医者は「どこにでもある」のではなく、「コンビニより密にある」んです。
この数字、営業する側から見るとどう見えるか。市場が大きい。分散している。そして横のつながりが薄い。チェーンではなく、独立開業した院長が一人で経営しているケースが大半です。だから「本部に一括提案」が効かない。1軒1軒にアプローチするしかない。要するに、リストがすべてを決めます。
2019年から2024年への推移
歯科医院の数は、実はピークを過ぎています。2019年の約68,500軒をピークに、緩やかな減少傾向。院長の高齢化、後継者不足、都市部への集中。地方では「町に1軒だけ」の歯医者も珍しくありません。減っているとはいえ、母数は依然として巨大です。減少している、という事実自体が営業のフックにもなります。継承・M&A支援、事業承継、設備の買い替え。斜陽ではなく、再編。ここにチャンスがあります。
都道府県別のばらつき
全国均等ではありません。全然です。東京都だけで4,000軒を超え、大阪・神奈川・愛知が続く。一方で人口の少ない県は数百軒規模。この偏り、地味に重要です。(後で市区町村別のリストの作り方を説明します。ここ、覚えておいてください。)エリアを絞れば絞るほど、リストは「使える」ものになります。歯科材料の代理店が担当エリアだけ欲しい、というのはよくある話ですから。
歯科医院リストの入手先とその限界
名簿は、買えます。問題は、届いた瞬間から古いこと。そしてメールアドレスが載っていないこと。
歯科医院 リストの入手先は、ざっくり4つ。厚労省の公開データ、名簿販売サービス、経営データベース、そしてGoogleマップからの直接抽出。それぞれ得意・不得意がハッキリ分かれます。順番に見ていきましょう。まず結論から表でどうぞ。
| 入手先 | 最新性 | メール取得 | コスト | エリア絞り込み |
|---|---|---|---|---|
| 厚労省の公開データ | 🟡 年次更新 | ❌ なし | 🟢 無料 | 🟡 都道府県まで |
| 名簿販売 | 🔴 図らずも古い | 🔴 ほぼなし | 🔴 有料 | 🟡 パッケージ依存 |
| 経営DB(SCUEL等) | 🟡 更新はある | 🟡 一部 | 🔴 高額 | 🟢 可能 |
| Googleマップ抽出(Scrap.io) | 🟢 リアルタイム | 🟢 フィルタ可 | 🟢 従量・低コスト | 🟢 市区町村〜全国 |
厚労省の公開データ
厚労省の医療施設調査(e-Stat)は、統計としては最強です。無料で、公式で、悉皆性がある。ただ、営業リストとして使うには弱い。個別の医院名・住所・電話が名寄せされた形で落ちてこないし、当然メールもない。集計データと営業リストは別物なんです。市場規模を語るには使う。歯科医院のプロスペクティングには使えない。そういう住み分けです。
名簿販売
「歯科 名簿 販売」で検索すると、業者がずらっと出てきます。リスト王国は週次更新をうたい、faxdmは院長名付きのFAX DM用リストを売っている。営業リストPlusは厚労省データをベースに52,793軒を掲載しています。市場はある。ちゃんとある。でも共通の弱点も、ちゃんとある。買った時点の鮮度で固定されること、そしてメールがほぼ載っていないこと。FAXと電話が前提の世界です。歯科医院 名簿 販売という選択肢はアリ。ただ、それが最適解かは別問題。
経営データベース(SCUEL)
SCUEL(スキュール)のような歯科医院 データベースは、売上規模や患者数まで含む濃い情報を持っています。深い。ただし高い。そして基本的にプロプライエタリで、自由に「東京の新規開業だけ抜き出してCSVに」みたいな柔軟な使い方はしづらい。分析用途には最高。手を動かして毎月リストを回す用途には、ちょっと重い。
要するに、既存の歯科 名簿はどれも一長一短。ここで発想を変えます。買うんじゃなくて、自分で作る。営業リストの考え方を整理したい方は営業リスト完全ガイドや企業リストとはも合わせてどうぞ。
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歯科医院の営業に本当に使えるデータとは?
リストと一口に言っても、載っている項目で価値は10倍変わります。院名と住所だけ?それ、電話帳です。歯科の営業リストとして本当に効くのは、もっと解像度の高いデータ。何が本当に使えるのか、実務目線で並べます。
電話番号(固定/携帯の区別)。歯科医院 電話番号 リストは基本中の基本ですが、固定か携帯かで打ち手が変わる。固定はテレアポ、携帯はSMS。この区別があるだけで、キャンペーンの設計が根本から変わります。
メールアドレス(種別つき)。ここが一番の希少資源です。後述しますが、歯科医院でメールが取れるのは全体の約7%。だからこそ、歯科医院 メールアドレス 一覧が手に入ると刺さる。contact@なのかsales@なのか、種別で分かれていればコールドメールの精度も上がります。
サイトの有無。これ、逆に使えます。サイトが「ない」歯科医院は、Web制作会社・MEO代行にとって金脈。サイトが「ある」医院は、リニューアルやSEOの提案先。有無そのものがセグメントになる。
初回検出日(新規開業の検出)。新規開業 歯科医院 リストは営業の一等地です。開業直後は、材料・機器・システム・人材、すべてをこれから決める。この「いつGoogleマップに初めて現れたか」という日付データで、開業ホヤホヤの医院だけを狙い撃ちできます。
で、評価・レビュー数。これは医院の規模感や集患状況を推し量る補助線になります。要は、リストは「行数」じゃなくて「列」で勝負が決まる、ということです。
Googleマップから歯科医院リストを抽出する方法(Scrap.io)
ここまで「買うな、作れ」と煽ってきました。じゃあ具体的にどう作るのか。答えはGoogleマップ 抽出 歯科。Googleマップには、ほぼすべての歯科医院が載っています。名前、住所、電話、営業時間、サイトリンク。それを1件ずつコピペする?いいえ。手作業で全国55,504軒を写経するのは、控えめに言って自殺行為です。試しに1軒やってみてください。待ってます。
Scrap.ioは、そのGoogleマップ 歯科 抽出を2クリックで自動化するツールです。カテゴリとエリアを選ぶだけ。全国225百万件超の事業所データから、歯科医院だけを、リアルタイムで抜き出します。まずは全体像を動画でどうぞ。
動画:Scrap.io の始め方(英語)
歯科医院 リスト 作り方は、実質4ステップです。
- カテゴリ「歯科医院」を選ぶ。4,000以上の業種カテゴリから「歯科医院/Dentist」を指定します。複数業種の掛け合わせも可能(例:歯科医院+矯正歯科)。
- エリアを選ぶ。市区町村、都道府県、あるいは日本全国。粒度は自由。「東京都渋谷区だけ」も「日本まるごと」も、同じ操作です。
- 抽出前にフィルタをかける。ここが肝。メールあり・サイトなし・携帯番号あり、といった条件を抽出の前に適用します。つまり、いらない行にクレジットを払わずに済む。
- CSV / Excelで書き出す。ボタンひとつ。電話、メール(種別つき)、住所、サイト、SNSまで入った歯科のCSVデータとして書き出せます。歯科医院の一覧をダウンロードしたら、そのままExcelで開いて即プロスペクティング開始。
ステップ3のフィルタリング、これがScrap.io最大の強みです。普通のスクレイピングは「全部取ってから捨てる」。Scrap.ioは「取る前に絞る」。だから歯科医院でメールが取れる約3,924軒だけを狙って抽出、みたいな芸当ができる。ムダ撃ちゼロ。フィルタの使い方は動画が分かりやすいです。
動画:Googleマップのフィルタで見込み客を見つける(英語)
ちなみに実データで言うと、Googleマップ上の歯科医院は55,504軒(Scrap.io、2026年8月時点)。うち電話番号あり53,612軒(96.6%)、サイトあり30,367軒(54.7%)、メール取得可3,924軒(約7.1%)。メールが希少なのが一目で分かります。だからこそ、その7%を一発で切り出せることに価値がある。
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都道府県・市区町村別に作る
東京都だけで、歯科医院は4,000軒超。この1都市で、地方県まるごとより多い。だからこそ「全国リスト」より「エリア別リスト」の方が、多くの現場では使い勝手がいいんです。
Scrap.ioは地理の粒度を自由に切れます。東京 歯科医院 リストが欲しければ東京都を指定。大阪 歯科医院 一覧なら大阪府。名古屋、福岡、札幌、同じ操作でそれぞれ抜けます。担当エリアが「渋谷区と港区だけ」でも問題なし。市区町村単位でピンポイントに絞れます。
GeoSearch Radius(半径指定)
「この駅から半径5km」みたいな商圏で切りたい?できます。地図上の一点を中心に、半径を指定して円を描く。行政区分に縛られない、リアルな商圏でのリスト作成です。ショールームや技工所の配送圏を想定するなら、これが一番自然。
GeoSearch Polygon(多角形指定)
もっと変な形で切りたいときは、多角形。地図上を手で囲むだけ。円でも行政区でもない、任意のエリアを指定できます。「この幹線道路沿いだけ」「この2区にまたがる商業エリアだけ」といった、現場感のある切り方が可能です。同じロジックで他業種もいけます。たとえば不動産会社一覧(全国13万社)も同じ要領で作れます。
抽出リストの活用法(4ユースケース)
リストは作って終わりじゃありません。使ってナンボ。歯科医院リストが刺さる代表的な4つのビジネスを挙げます。あなたのビジネス、たぶんどれかに当てはまります。
① 歯科材料・機器メーカー/代理店
歯科材料 販売先 リストは、この業界の生命線。日本の歯科機器市場はMordor Intelligenceによれば2025年で60.8億ドル、2030年に76.6億ドル(年平均成長率4.75%)へ成長する見込み。買い手は全国に分散した66,000軒の院長です。エリア別に切って、代理店の担当区域ごとにリストを配る。王道です。
② 歯科技工所
技工所にとって、近隣の歯科医院はそのまま取引先候補。歯科技工所 営業先 リストを商圏(半径指定)で作れば、配送可能圏内の医院だけを一覧化できます。遠くの医院にDMを打っても、物理的に取引になりません。だから商圏で切る。理にかなっています。
③ 歯科向けSaaS・予約システム
予約・カルテ・経営管理のSaaSも、営業先は歯科医院。Dentis(メドレー)やGenie(ジニー)のような歯科向けクラウドが競い合う市場です。ここで効くのが「サイトなし」フィルタ。デジタル化が遅れている医院ほど、システム提案の余地が大きい。狙いどころが明確になります。
④ 人材・採用
歯科衛生士も歯科助手も、慢性的な人手不足。求人媒体や人材紹介にとって、歯科医院は法人顧客です。新規開業の医院はスタッフをこれから採る。だから初回検出日フィルタで開業直後を狙う。テレアポ用のリスト整備はテレアポリストの作り方も参考になります。
ちなみに、この「業種リストを作って営業する」型は歯科に限りません。飲食店リストの作り方やホテル営業リストの作り方も同じ発想。プロスペクティングの具体的な進め方は歯科向け営業の7ステップ解説(note)のような外部ガイドも参考になります。
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歯科医院への営業は違法?2つのルール
ここ、気になりますよね。医療は規制業種。歯科医院に営業して、法的に大丈夫なのか。結論、B2Bのプロスペクティングなら基本的に問題ありません。ただし押さえるべきルールが2つあります。(免責:本記事は法的助言ではありません。実務では自社の顧問弁護士に確認してください。)
特定電子メール法
コールドメールの根拠法がこれ。原則はオプトイン(事前同意)ですが、事業者が自社サイト等で公開しているメールアドレス宛のB2B営業メールは、この同意義務の例外とされています(総務省ガイドライン)。つまり、医院が公開している業務用アドレスへの、事業者間の営業連絡は認められる余地がある。もちろん送信者表示や受信拒否の導線など、形式要件は守る前提です。スクレイピングと公開データの扱いについてはスクレイピング完全ガイド2026で詳しく整理しています。
医療広告ガイドライン
もう一つが医療広告ガイドライン。ただしこれは「患者向け」の広告を規制するもので、あなたが医院に対して行うB2Bの営業とは対象がそもそも違います。患者を誘引する広告表現には厳しい規制がかかる。でも、材料や機器やシステムを院長に売る行為は、その射程外。混同されがちですが、患者向け≠事業者向け、です。念のため、メール一辺倒にせず問い合わせフォームや電話も併用するのが現実的です。
まとめ
買った名簿は、届いた瞬間から古い。
これがこの記事の結論です。歯科医院という市場は、コンビニより多い66,000軒。分散していて、独立経営で、横のつながりが薄い。だから営業はリストで決まる。そして最良のリストは、買うものではなく、今この瞬間に作るもの。Googleマップには55,504軒が載っていて、電話も、サイトも、あの希少な7%のメールも、フィルタで狙い撃ちできる。名簿販売でも経営DBでもなく、鮮度と柔軟性で勝つ。それがGoogleマップ抽出という選択肢です。
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よくある質問(FAQ)
日本に歯科医院は何軒ありますか?
厚生労働省の医療施設調査(2024年)で約66,000軒です。Googleマップ上でScrap.ioが確認できる歯科医院は55,504軒(2026年8月時点)。いずれもコンビニ(約58,000店)より多い水準です。
歯科医院リストはどこで手に入りますか?
主に4つ。厚労省の公開データ、名簿販売サービス、経営データベース(SCUEL等)、そしてGoogleマップからの直接抽出(Scrap.io)です。最新性とメール取得を重視するなら、リアルタイムで抽出できるGoogleマップ抽出が有利です。
リストにメールアドレスは含まれますか?
含まれますが、希少です。Googleマップ上でサイトを持つ歯科医院30,367軒のうち、メールが取得できるのは3,924軒(約7%)。Scrap.ioの「メールあり」フィルタを使えば、この対象だけを抽出できます。
歯科医院への営業メールは違法ですか?
事業者が公開しているアドレス宛のB2B営業メールは、特定電子メール法のオプトイン規制の例外とされています。患者向け広告は医療広告ガイドラインの対象ですが、事業者間の営業はその射程外です。実務ではフォームや電話も併用してください(本記事は法的助言ではありません)。